神子柴型石斧

715 ~ 715

川後出土のこの石斧は、細石文化から縄文文化に移る約一万二千年前の過渡期の石器である。このような石斧は、大陸の沿海州(えんかいしゅう)でも出土しており、その関係で大陸系石器ともいわれている。長さ三〇センチメートル、幅八センチメートルの大型の石斧で、先端が砥石(といし)で磨かれており、木材の伐採に使用されたことがわかる。