戦後、連合国の占領下で民主化が進められた。農業の分野では地主と小作人との前近代的関係を変革して、自作農を創設するため、昭和二十一年(一九四六)から第一次・第二次農地改革が実施された。小田切地区は、もともと大地主がいなかったので、同二十四年はやばやと完了した。買収された地主は一六五戸、売り渡しを受けたものは二八七戸。売り渡し農地は、田二・四町歩(二・四ヘクタール)、畑五・一町歩(五・一ヘクタール)。これによって自作農は五戸増えて二三四戸に、小作は二三戸減少して五戸に、自作兼小作農は○から二一戸となった。