農家の減少と農地などの減少

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終戦から昭和三十五年(一九六〇)ごろまで、農家数の変化は少なかった。同年総世帯五一二戸、農家四六〇戸、うち専業二二〇戸・兼業二四・戸であったが、農家数は平成二年(一九九〇)には一六七戸に減少し、専業三四戸・兼業一三三戸となった。統計のとり方が改められて販売農家でみると、収入なし五五戸、一〇〇万円未満一五七戸、一〇〇~二〇〇万円未満三七戸、二〇〇万円以上三三戸、計二八五戸で零細の農家が多い。

 昭和二十八年の土地台帳によると、小田切地区の総面積は一五九四町歩(一五八一ヘクタール)、総耕地は五六一町歩(五五六ヘクタール)で、このうち耕作地は四八七町歩(四八三ヘクタール)であった。平成二年には一二七ヘクタールと二六パーセントに減じた。二十八年と比較すると、水田は四三町歩から二七町歩、畑は三三三町歩から五二町歩、桑畑八七町歩から一七町歩とそれぞれ減少した。増えたのは果樹園で一四町歩が三〇町歩となった。