芋井甚句

789 ~ 789

芋井甚句は、古くから田植え歌などに歌い継がれてきたもので、来村した藩主のために本陣の庭で踊ったという伝承もある。盆踊り唄として村内に広まり、昭和七年には桜の青年部で歌詞を募集した。戦前の盆踊りは、若者にとっては最大の楽しみの一つで、八月十三日夜上ヶ屋の法学寺の庭を手始めに、月末まで毎晩各集落まわり持ちでつづけられた。現在では保存会が結成され、学校の運動会などにも受け継がれている。