「かとはえのいない村」

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戦後しばらくは、どこでも衛生環境も整わないままに各地に赤痢などの伝染病が発生することが多かった。富田地区で始まったはえや蚊の撲滅運動は全村に広がり、芋井村は保健衛生指導がめざましい成果をあげた。昭和二十六年(一九五一)には厚生大臣表彰・朝日新聞社衛生文化賞を受賞し、「かとはえのいない村」として当時のマスコミに喧伝(けんでん)され、社会科の教科書にも取りあげられた。