木造聖(しょう)観音菩薩立像(ぼさつりゅうぞう)

809 ~ 809

瀬脇 清光山忠恩寺の本尊である。この本尊は大阪府豊川の豊川寺にあったが、蓮香寺(川中島町南原)の住職の斡旋(あっせん)により、大正三年(一九一四)五月七日当寺に遷座(せんざ)された。像高一六二センチメートル、檜(ひのき)材の寄せ木造り。藤原時代末期の作。同年八月二十五日国宝指定、法律改正により昭和二十五年(一九五〇)八月二十五日重要文化財指定。出世・厄除・長寿の祈願の参詣者が多いという。


写真6 忠恩寺の聖観音菩薩立像