松代往来道(戸隠道)

822 ~ 822

松代往来道は地蔵峠(中峠)越えの古道で、三十三間堂遊歩道をくだって、矢ロ-平出に出る。二十三夜塔のところに「右小市(こいち)渡 左笹平渡」と刻まれた馬頭観世音(道教えの観音)の石仏がある。平出-五十平(いかだいら)-倉並-赤坂に出る。赤坂には「右笹平・左小市道」の道標がある。赤坂から保玉に出て大町街道と合流し、小市の渡し、千曲川の寺尾の渡しを通って松代に出た。また、途中、笹平に出て笹平の渡しをわたり、山布施を越えて松代に出ることもできた。この道は七二会の人びとにとっては戸隠への道であり、楮(こうぞ)の道でもある。また、折橋から柏原に抜ける道で塩や魚の入手路でもあった。