笹平渡し
笹平の渡しは山布施と結ぶ作場渡しである。川幅三五間(六四メートル)、松代藩の七渡しに準ずる渡しとして、船一艘(そう)あて給与し保護していた。元禄(げんろく)年間(一六八八~一七〇四)には船頭給一石四斗という。明治十八年(一八八五)十二月、新町駅組合駅伝取締人は県に渡船営業願を出している。それによると、渡船賃定額は一人六厘、一牛馬一銭二厘、一人力車一銭六厘、一長持二銭五厘となっている。
写真10 笹平渡し 青木雪卿(せっけい)の笹平船渡の部分画嘉永3~4年(1850~51)の書(真田宝物館所蔵)