大町街道から国道一九号

823 ~ 824

大町から長野への道を大町街道という。七二会地区関係分では大安寺-笹平-瀬脇を経て、飯森の北を抜けて保玉に出る道である。中条村から大安寺に入るのには五十里(いかり)からで、古くは長井の峯街道を通ったという。保玉からは吉窪(よしくぼ)の山腹を抜けて小市に出たが、明治十八年ごろからは犀(さい)川べりを通った。犀川右岸の道は同二十六年以降である。大正五年(一九一六)長野-高府間にはじめて乗合バスが通った。また、同六年川中島駅ができて、同十五年六人乗りバス(片道四一銭)が川中島駅-笹平間を運行した。国道一九号は昭和二十七年(一九五二)十二月一級国道となる。七二会地区は瀬脇-大安寺橋間である。信州新町の道は大正九年犀川線期成同盟を結成し、昭和十二年三月完成した。