綿内地区は千曲川の右岸、市の東部、若穂(わかほ)区の北部に位置する。北東は妙徳山(みょうとくさん)(標高一二九三メートル)支脈の大洞(おおぼら)山(七七一メートル)の稜線と耕地で須坂市井上(いのうえ)・福島(ふくじま)と境している。南は妙徳山・太郎(たろう)山(九九六メートル)・葛巻(かつらまき)山の稜線と耕地で若穂保科(ほしな)・若穂川田(かわだ)の小出(こいで)と接している。南西は保科川で若穂牛島(うしじま)に、西は北流する千曲川を挟んで、大豆島(まめじま)・屋島(やしま)と接する。中央部に葛巻山・城(じょう)ノ峰(六三五メートル)の支脈が突出している。山脚部は水田地帯、東南部は山地、北・西は千曲川沖積地である。妙徳山西麓(さいろく)の山新田(やましんでん)から南北に通じる馬背(まぐせ)峠(八一五メートル)の古道は、若穂保科と須坂市八町(はっちょう)を結んでいる。
北西部を国道四〇三号と長野電鉄河車線(かとうせん)がほぼ並行して、南西から北東に通じており、綿内駅・若穂駅がある。綿内駅周辺と国道四〇三号周辺の商店街、それと農業地域からなる。上信越自動車道須坂長野東インターが綿内地区の北部に設置されたことにより、この地区の中央部から北東部にかけ、東山工業団地・トラックターミナル・中央住宅団地があいついで造成され、これらの農業地域は工業・住宅地域に激変しつつある。
面積一五・一七平方キロメートル、東西五・九キロメートル、南北三・五キロメートル、世帯数一五五七、人口五七五七。