三 郷と荘園

848 ~ 848

 高井郡所在の郷として、『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』(以下『和名抄』と略記)に穂科(ほしな)・小内(おうち)・稲向(いなむき)・日野(ひの)・神戸(かんべ)の五郷がみえる。諸説はあるが、綿内地区の南部は穂科郷、中部は小内郷、北部は稲向郷に属した。室町時代に入ると綿内地区は井上氏の支配するところとなり、亘里(わたり)・小柳の二郷に分かれた。