地割慣行

876 ~ 876

綿内地区は千曲川堤外地に三四ヘクタール余の地割慣行地がある。地割慣行地とは、一定期間ごとに適当に分割して、一定の年限がくると割り替える共有地で、綿内地区では一〇年ないし一五年で割り替えていた。この慣行地は集落ごとの共有地に分けられている。慣行地が全戸に対して平等にあたえられているのを面割(つらわり)といっている。これに対して、慣行地の持分権を持っているものの共有地になっている場合を高割といい、各自は持分権の大きさに応じて割地があたえられる。牛池・万年島は面割であるが、その他の区は高割である。農地解放では、地割慣行地を固定して自作地とすることは困難であるし、区有地であるという理由で解放の対象外となった。