和田東山城跡

938 ~ 938

和田東山古墳群の下方、奇妙山系蓮平(はなんだいら)より突出する勾配のゆるい標高四〇〇メートルほどのところに位置する。自然の地形を利用して三段の段郭、土居跡がみられる。本丸跡と思われる上の段郭は、面積二〇〇平方メートルほどで、三つの段郭のなかでは一番大きい。中段郭との差は五メートルほどで、紡錘形に小高く盛られた形をとっている。山麓(さんろく)近くに「堀の内」の小名があるところから、根小屋城に属するものと考えられる。築城年次、在城者は不明であるが、和田氏が築城したと地元では伝えている。