高下。本名を友之丞という。明治二十七年二月生まれ。生花の道にも秀で、多数の門弟を育てた。『新しい生け花読本』の著がある。璋山は画道にも優れ、多数の優美な作品を世に出した洋画家でもある。俳句は昭和六年より『石楠』に投句。句集に『黄牡丹(きぼたん)』がある。広徳寺参道入口広場に「短夜や絵をかけぬこと夢にみる」の句碑がある。
このほか俳人では寛政期に奇峰(きほう)、文化・文政期に楚江(そこう)・漁川(ぎょせん)・仙邑(せんゆう)、明治期に梅一(ばいいち)・松静(せいしょう)・池古(ちこ)・源昇(げんしょう)・魯斧(ろきん)らがいる(『県俳人名大辞典』)。