岡田川の改修
岡田川・滝沢川は土砂の搬出がさかんで、そのために天井(てんじょう)川となっていた。布施五明地籍では七~八メートルの高さに達し、県道戸隠篠ノ井線は堤防にトンネルを穿(うが)って通っていた。この大量の土砂が上堰に流れこみ、堰を止めたり氾濫を引きおこしたりしていた。この修復や堤防の補強で五明・二ッ柳・御幣川・横田などの下流の村々と岡田村とのあいだに争いもおきている。岡田川は昭和四十三~四十五年の改良工事でようやく天井川が解消した。堤のあとは住宅地となった。
写真3 岡田川の堤と篠ノ井競馬場 堤の高さは8m。競馬場(大正14年開設)は堤を観客席とした(川中島建設株式会社提供)