国道一八号の建設

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自動車による輸送が増加するにつれて従来の国道五号線(旧北国街道)の道幅の狭いこと、屈曲の多いことが問題になり、新しい道路の建設が真剣に論議された。丹波島橋の鉄橋が完成した昭和七年、失業対策事業の一環として工事が始まった。同九年中に丹波島・埴生(はにゅう)間が完成し、翌十年には戸倉町磯部(いそべ)まで、同十六年には上田までが完成した。新国道の道幅の広さは人びとをおどろかし、「いざというとき飛行場になる」との風説も流れた。しかし、未舗装のため路線沿いの水田に小石が飛びこむ状態だった。