小坂山から東に下る尾根の突端にある。標高四九〇メートル、墳丘の径三三メートル、高さ六・七メートルで周湟(しゅうこう)がある。中腹一帯に幅一メートルの段築があり墳丘のすそに根石がある。竪穴(たてあな)式石室で割石を小口積みにしている。上縁の長さ六・二メートル、幅一・二~一・四メートル、高さ〇・七~〇・九メートルで、安山岩を用い、床面に円礫(えんれき)がしかれている。遺物には滑石製小玉・小鉄片・円筒埴輪(はにわ)や土師器の坏・甕などがある。五世紀代の仿製内行花文(ぼうせいないこうかもん)鏡一面がある。築造年代は五世紀前半である(市史跡)。