正月七日に小松原の山の上にある山ノ神地籍で餅(もち)を焼く行事である。祭神は大山祗命という。戦後絶えていたので、昭和五十三年(一九七八)「山ノ神共同防除組合」が東屋(あずまや)や「山ノ神」の石碑を建て、公民館やPTAの協力を得て復活させたという。当日は組合員は雪かきをし、東屋(あずまや)に紅白幕を張り、飾りつけをする。こどもはまきを集め、かまどをつくって家からもってきた餅を焼いて食べる。天照寺住職の山ノ神の読経が終わると参会者は次々とお参りをし、こどもたちはみかんやお菓子をもらって帰宅する。大人は直会(なおらい)となる。素朴ななかにも村の連帯感をつちかう正月行事である。