上中堰県営かんがい排水事業

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上中堰は素堀水路(土水路)で曲折が多く、水草が繁茂し崩壊と漏水(ろうすい)が多かった。昭和四十八年(一九七三)上中堰役員会・総代会において、改修が決議され、計画促進につとめた。同五十一年五月「県営上中堰地区かんがい排水事業」として、国庫補助が認可され、同年十月十六日起工式となった。総事業費七億五〇〇万円余。幹線五〇〇メートル、上堰三三六六メートル、中堰二七七五メートル、延長六六四一メートルの三面を鉄筋コンクリートで舗装し管理道を完成させ、同五十五年(一九八〇)十二月一日竣工式となった。これにより東京電力株式会社小田切ダムからの取水とあわせ、上中堰の維持管理が一段と容易になり省力化した。上中堰土地改良区犀川事務所の庭には、その「記念碑」が建っている。