茶臼山地すべりの跡地はほとんど私有地である。長野市は地すべり地内の約三三ヘクタールを借地し、昭和五十二年(一九七七)の長野市制八〇周年記念事業として、茶臼山自然動植物園を計画した。同年七月には上部一六ヘクタールに茶臼山自然植物園(九六科一九五種、二五万本の草木類)を開園した。同五十五年七月には下部一七ヘクタールに、二三体(平成十一年現在二五体)の大恐竜模型を配置し、恐竜公園を開いた。平成十二年には公園の一角にマレットゴルフ場を設けた。また、地すべり地外に隣接して、同五十八年八月哺乳類、鳥類あわせて五五種、二八〇点(平成十一年六八種、三六〇点)の茶臼山動物園を開園した。同六十年九月には動物園の東側に長野市立博物館分館茶臼山自然史館を開館した。平成九年(一九九七)十月十九日、長野県は茶臼山地すべり対策事業の完了を祝って記念植樹をしている。