築地(ついじ)の工場団地は工場誘致振興策によって造成されたものである。昭和三十九年(一九六四)「セメント包装所」が竣工し、つづいて「くみあい飼料(株)」が設立され、二社とも鉄道引込み線を布設していた。さらに「信州包装(株)」「平山スチール工業(株)」「PNC鋼業(株)」などがつづき、同四十七年には「本州製紙(株)長野段ボール事業部」が設立された。平成十二年(二〇〇〇)十月会社数は十一社。業種は製造業・運輸業などいろいろである。設立時と会社名や内容のかわった会社もある。「セメント包装所」は「太平洋セメント(株)篠ノ井サービスステーション」、「くみあい飼料(株)」は「くみあい飼料(株)中継所」となった。「平林(株)岡田工場」は「セラテックジャパン(株)」となって従業員約一〇〇人、半導体素子加工をおこなっている。団地内の会社は「工場団地会」を結成し、総会や研修会を開いている。