川柳(せんりゅう)地区は、長野市善光寺平の南部に位置し、北は山林・耕地をもって篠ノ井布施五明(ふせごみょう)・篠ノ井有旅(うたび)に、東は耕地をもって篠ノ井御幣川(おんべがわ)に、南は耕地をもって塩崎(しおざき)地区に、西は山林をもって信田(のぶた)地区に接している。
地区で一番の高所は小山田池東部の湯ノ入で標高約六〇〇メートル、平坦(へいたん)地の水田地帯は約三五五メートル、比高差が二四五メートルある。地区の東西は三・四キロメートル、南北二・一キロメートル、面積約三・九三平方キロメートルである。川柳将軍塚古墳一帯は裾花凝灰岩(すそばなぎょかいがん)下部層(中新世後期小川層一一五〇~六〇〇万年前)、その東方は柳沢土石流堆積物、西南方の川柳地区と信田地区境の薬山は、聖山(ひじりやま)安山岩地帯(鮮新世中期五一〇~五七〇万年前)の末端の山で角礫(かくれき)状岩塊からなり、この巨岩が聖川に転がっている。川柳地区の山すその集落地は聖川や湯の入川の小さい扇状地、水田地帯は千曲川の後背湿地(こうはいしっち)帯である。集落内を東西に主要地方道長野信州新線が通り、水田地帯に市道二ッ柳(ふたつやなぎ)塩崎線、その東端にJR篠ノ井線、しなの鉄道、長野新幹線が通っている。