石川城跡は聖川右岸の絶壁上にあり、本郭は、東は草原、西半分は太い竹林で、東西三七~二四メートル、南北三七~三五メートル、西側の緩やかな斜面に二つの郭があり、数十センチメートル~一メートルの石垣がめぐらされている。西方三の郭の下に畑があり、その西の山際に空堀がある。この空堀まで本郭から約六〇メートルある。東南にも郭がある。
天文(てんぶん)二十二年(一五五三)四月武田晴信が村上義清の居城葛尾(かつらお)城を攻めたとき、石川大和守は武田方についた(『高白斎記(こうはくさいき)』)が、上杉景虎が進出してきたとき景虎についた。