旧暦十一月二十三日夜から二十四日にかけて、大師講(オマルメ)がおこなわれた。おかゆをたき、女衆が真蔵寺や各地のお堂、公民館へ新米をもち寄って粉にひき(今は粉を買ってくる)、団子をつくって座敷にまく。こどもたちが拾って家にもち帰って食べた。女衆が輪になって大きな数珠(じゅず)を回して御念仏を唱える。冬至にはかぼちゃを食べる。庚申講(こうしんこう)は今もさかんにおこなわれ、一〇戸から二〇戸ぐらいの仲間が寄って、お庚申の掛け軸をかけ、昔は炒(い)り豆で酒も飲んだが、今は煮豆でお茶を飲み親睦をはかっている。十月はオヘボトケ、十二月はお年取りといい翌年の当番を決める。