作場の渡し

239 ~ 239

作場(さくば)の渡しは、寺尾の渡しのような本渡しではなく、野渡(のわた)しとよばれる渡しである。村人が対岸の耕地に行くために必要な渡しであり、村人に広く利用された。柳島集落の西南から甲の島へ上がり、荒堀(あらぼり)で稲荷山道に通ずる道でもあった。すべて竿渡しで、ときには転覆事故もあり死者も出た。