荒堀の雨降り地蔵

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干ばつのとき、千曲川の水中に沈めると、たとえ二、三滴でもかならず雨が降ると伝えられる地蔵尊の信仰が残されている。荒堀の公民館内に安置されている地蔵である。いずれのときか、大雨のさい、村人の夢枕に地蔵尊があらわれ「我を水中より取りだせ。しからば雨はやむ」と告げた。村人が救いだして祭ったところ雨がぴったりとやんだという。いつのころからか転じて雨乞いの地蔵となった。


写真7 雨降り地蔵 (荒堀公民館所蔵)