平成五年、上信越自動車道が須坂長野東インターまで開通して、長野インターが松代町西寺尾の東北端に設置された。これと結ぶ主要地方道長野真田線が大改修され四車線となった。平成六年、川中島橋の下流に松代大橋が架橋された。平成九年には松代大橋と国道一八号・主要地方道戸隠篠ノ井線を結ぶ、四車線の市道川中島三一四号線(通称五明西寺尾線)が開通した。インター近くの松代西寺尾工業団地や川西の大橋のたもとには、ホテルや大型の食品販売店・飲食店・土産物店などが進出してきている。企業の進出や住宅の増加によって、昭和二十六年八五パーセントであった農家率も平成七年には二一パーセントに減少した。平成五年には、インター入り口近くに自動車道開通を記念して、長野市長の揮毫(きごう)による「黎明之碑(れいめいのひ)」が建立された。西寺尾はいままさに黎明のときを迎えている。