農地改革

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戦後、農村の民主化をすすめるため、小作や地主を減らし自作農を増やす農地改革がおこなわれた。解放される農地は、不在地主は小作地全部、在村不耕作地主の保有限度は信里村では八反歩、在村耕作地主は二町五反歩とし、それ以外は農地解放の該当地とした。政府が解放該当地を買収し小作者に売り渡す方法で実施した。

 信里村の農地総面積は四三八町八反歩、そのうち買取管理替面積はその約一五パーセントと更級郡下では少ないほうであった。昭和二十四年(一九四九)三月までにはほとんど買収がすみ売り渡しをした。同二十五年には農家総数四八九のうち自作農と自小作農あわせて九一・〇パーセント、同三十五年には九二・六パーセントとなり、農民の生産意欲が高まった。