青木雪卿

331 ~ 331

幕末・明治の画家。岩野に生まれ、更級雄斎に学び、藩主真田幸貫(ゆきつら)や佐久間象山・鎌原桐山(かんばらとうざん)など一〇〇人をこす肖像画を描いて名をあげた。また松代城の壁画も描いたという。とくに善光寺地震後の災害のようすを描いた「感応公(真田幸貫)丁未(弘化四年)震災後封内(ほうない)御巡視之図」は、七〇枚近い彩色の大作で、被害のようすを忠実に示す貴重な資料となっている。岩野の清水庵地蔵堂には雪卿作の魚籃(ぎょらん)観音像がある。