三 行事と伝承

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 地区内には、庶民信仰にかかわるさまざまな石造物が残っている。かつては秋葉(あきば)講・八幡講・おたや講・天神講・二十六夜講・地蔵講・三島講・山の神講・二十三夜講・頼母子(たのもし)講・不動講・閻魔(えんま)講などがおこなわれた。享保(きょうほう)十三年(一七三〇)の洪水で、岩野村では水除け土手がくずれて大きな被害をうけた。これを契機として川除け祈願のために伊勢講が設立され、毎年代参を送るようになった。江戸時代からの記録が残されている。