笹崎薬師

333 ~ 333

笹崎(ささざき)の薬師は岩野地区あげての祭りである。目の薬師さんとして信仰されるとともに、雨ごいの仏としても信仰を集めた。干ばつがつづくと、ご神体を千曲川へ運んで水中に入れ、「雨降らせたまえ」と祈願した。各地にみられる雨ごいの神事であるが、千曲川の沿岸台地上にあった岩野地域の地域性が生んだ行事である。以前は薬師さんの祭りには、若妻がだんごを作るのが例であったが、現在では老人の仕事になっている。岩野には南・中・北の三組があるが、祭りにはそれぞれから男獅子・女獅子が出る。