平成四年(一九九二)、中央自動車道長野インターが松代西寺尾にでき、同八年上信越道と接続、同十一年には上越まで開通して、長野市は全国の高速自動車道とつながり、松代地区はその玄関口になった。国道四〇三号は松代市街地の中心を通っていたが、清野道島地区から上信越道に沿って長野インター南にでる新道路ができ、もと松代商店街の中心だった木町通りは拡幅され、新商店街に生まれ変わりつつある。主要地方道長野真田線も松代大橋から南に向かい、関屋川の旧川筋を通るコースに付け替える工事が進行中で、中町・伊勢町は通過車両による混雑が少なくなる。従来の松代は江戸時代の町に無理に自動車が割りこんできて混雑に拍車をかけていたが、主要な道路が町の周辺に移ることで、中心街がもとの姿を取りもどそうとしている。