治水碑

407 ~ 408

加賀井公民館の西にある。万延(まんえん)元年(一八六〇)建立の加賀井の水神碑は堤防の完成記念碑である。碑文によると、「加賀井村の田が卑湿で連年水害をこうむったので、藩では三年がかりで水防堤を建設し、竣工(しゅんこう)した。おかげで子孫まで長く安心して生活を楽しむことができる。よって治水の名君といわれる古代中国夏(か)の禹(う)王を祭って堤防の安全を祈る」と刻んである。この碑は、字名の大熊田をとって大熊堤防とよばれ、加賀井堤防ともよばれた。初期の土地改良記念碑として貴重である。