塚原健二郎

428 ~ 429

竹原に生まれた児童文学者。はじめ島崎藤村の指導をうけ、のち武者小路実篤の新しい村運動に共感して参加し、大正十年(一九二一)「血に繋(つな)がる人々」で文壇にデビューした。戦後は日本児童文学者協会長として児童文学の発展につくした。自伝小説『小さい河』がある。昭和三十八年(一九六三)、東条小学校創立八十周年記念に校歌の作詞をした。塚原は自宅に「わたしの好きなのは、さいかち川原と天王山とお宮の門です」と書いて掲げていたという。