一 遺跡の分布と発掘

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 豊栄地区には、多くの遺跡が存在している。地蔵峠には旧石器時代の地蔵峠A・B遺跡、同峠の北面の台地には打穴遺跡、関屋川の上流保基谷岳の西の高地面に大久保遺跡(標高九〇〇メートル)、藤沢川の西方桑根井には空塚(そらづか)古墳などがある。また、皆神山の山頂には縄文期の皆神山頂遺跡があり、同中峯北面に小丸山古墳、同南方中腹に南大平(みなみおおひら)古墳、南麓(なんろく)に観音塚古墳などがある。また、皆神山のまわりの中腹には、古塚が多く存在していたことが伝えられている。ノロシ山の尾根先の東斜面に宮崎古墳、また、牧内南部には牧内第一号古墳群がある。豊栄地区には古墳が六一基ある。その内訳は、積石塚古墳四二、土石混合墳一二、土墳七である。