牧内の庚申塔

467 ~ 467

庚申(こうしん)信仰が庶民の信仰となるのは、江戸時代になってからである。牧内の庚申塔のなかには長野市内でももっとも古く、明暦(めいれき)二年(一六五六)の銘のあるものがある。

 藤沢萩神社の境内には五基ある。元文(げんぶん)五年(一七四〇)、寛政十二年(一八〇〇)、万延元年(一八六〇)、大正元年(一九一二)、そして、昭和五十五年(一九八〇)のものである。この昭和の塔の塔拝礼石の下には、同年五月十日現在の組員名簿、記念徳利、ウイスキー、酒、当時の硬貨、建立当日の信濃毎日新聞などが埋められた。