桑根井神社の登り口に、こんこんと湧出(ゆうしゅつ)する清水がある。冬は暖かく、夏は冷たく、村びとに愛されている。『つちくれかかみ』によると、神人がこの村にやってきて、農夫のもっている鍬(くわ)をとって地を掘ると、清水が絶えることなく湧きでてきた。名付けて鍬野井というと記している。また、伝えには、この地に桑の大木があった。この地を訪れた行基菩薩(ぎょうきぼさつ)がその大木を切って、虫歌観世音・清滝観世音・保科観世音を奇妙山の仏師に彫らせた。その切り跡からも清水が湧きだしたと伝えている。
桑根井の清水
桑根井神社の登り口に、こんこんと湧出(ゆうしゅつ)する清水がある。冬は暖かく、夏は冷たく、村びとに愛されている。『つちくれかかみ』によると、神人がこの村にやってきて、農夫のもっている鍬(くわ)をとって地を掘ると、清水が絶えることなく湧きでてきた。名付けて鍬野井というと記している。また、伝えには、この地に桑の大木があった。この地を訪れた行基菩薩(ぎょうきぼさつ)がその大木を切って、虫歌観世音・清滝観世音・保科観世音を奇妙山の仏師に彫らせた。その切り跡からも清水が湧きだしたと伝えている。