昭和二十四年(一九四九)一月七日、豊栄村役場が焼失した。とりあえず、仮庁舎を中学校内に設けて村民の生活に支障のないよう事務を再開した。同月二十五日には役場の再建のため復興委員会が構成され、六四人の委員が決定した。同年二月十日、常任委員会から再建方針案が提案され原案どおり決定した。その案によると、役場庁舎は旧役場の敷地に五間に八間の二階建て、木造・瓦葺(かわらぶ)きで建てる。建築費は七七戸の植林杉を約一一五〇石売却し、ほかに約五〇万円は一般寄付によることとした。その基準は村民税の三倍を目標として割り当て寄付を願うことなどであった。同年七月に竣工した。