『町村誌』に載る産物

503 ~ 503

明治十年代の『町村誌』によって各村の産物をみると、大室(おおむろ)村では、「菜種・綿・梨(なし)・薪(たきぎ)・割り石」であり、牧島村では「綿・大小麦・だいこん・桑・さつまいも」、柴(しば)ではさつまいもを筆頭に、綿・大麦などである。東寺尾村では、米・大麦・大豆のほかに陶器があげられ、小島田(おしまだ)村(全村分)では米・大小麦のほかに、桑繭・蚕種などがあげられている。寺尾地区全体としては、木綿・養蚕・雑穀が主であったといえる。また、大室村と牧島村では薪があげられているが、これは山が近く、消費地である松代町をひかえていたためであろう。大室の霞城山からは割り石が切りだされた。