西条地区は、各地区にそれぞれ分館公民館をもち、七ヵ所の地域公民館がある。松代町公民館の西条支館としての活動もおこなわれている。昭和三十九年には、厚生部主催の親善球技大会が西条小学校校庭でおこなわれた。男子は野球で、優勝は市場分館、準優勝は北組分館、女子は卓球で、優勝は欠組分館、準優勝は入組分館であった。教養部は地区役員、警察学校からの参加で「非行防止の話し合い」をおこなった。また、各分館長が新年度に小学校へ入学する児童を中村神社へ引率参拝して「元気で無事入学ができるように」と健康を祈った。母親文庫・婦人会の共催で「勤労と読書を両立させるにはどうしたらよいか」「母親の読書は子どもたちにどのような影響をあたえるか」などの課題で読書研修会も開かれた。
昭和四十二年、一七人の同好者によって発足した西条短歌会は毎月例会をもって、朗詠や講師を交えて作品合評をおこなっている。アポロ特集では「サイゴンの兵士は機雷監視すとアポロ月に着くその一瞬も」などの句が詠まれている(昭和四十八年)。西条朗吟会(のち吟道会)は、多くの参加者を得て、指導者を交え毎週練習に励んでいる。五十年十月五日には西条小学校体育館で「五周年記念吟詠大会」をおこなった。
昭和五十一年に西条体育協会が設立され、公民館活動の発足期からおこなわれている町民運動会は、今までは競技本位に走りすぎたきらいにあるとの反省に立ち、保育園児から老人クラブ会員にいたるまでだれでもが参加できる「健康まつり」として十月十日の体育の日に開催することとした。そのほか、婦人会による書道・民謡・手芸・料理など各教室も開かれている。