恵愛学園の設立

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恵愛学園は、戦災引揚孤児や生活困窮児童を保護養育することを目的とした福祉施設として、埴科郡仏教会が旧松代大本営施設の一部を借りうけ、昭和二十一年九月に発足した。翌年三月一日、二十余人の東京都戦災孤児を収容し開園した。その後、東京都と長野県の関係者の努力と社会保障の制度が充実・強化されて、法人組織による経営が必要となり、経営主体を社会福祉八葉会と改称した。昭和三十五年度から長野県の児童五〇人を委託とし、東京都の児童は全員、都の施設に移った。事業奨励と維持のため、天皇陛下より御下賜金を賜った。就学状況は小学生男一一、女七、計一八、中学生男三、女五、計八、高校生男五、女五、計一〇、幼児・未就児男女それぞれ八で、収容総計は五二人である(平成十一年十一月現在)。