世茂井神社 原 ①祭神 建御名方命(たけみなかたのみこと) ②由緒 創建は推古(すいこ)天皇三十年(六二二)といわれる。はじめは「諏訪大明神」と称していたが、寛政九年(一七九七)地名をとって世茂井(よもい)神社と改称した。明治三十九年(一九〇六)以降、村内に散在していた石祠(いしほこら)の諸神を境内に合祀(ごうし)した。
大泉寺跡 かって大泉寺は、世茂井神社の南西側の面積約六アールにあった世茂井神社の神宮寺であった。住職の竹内氏は神社の祭主でもあった。寺の墓地は、神社北方の宮浦にある。
今井神社 今井 ①祭神 天照大神(あまてらすおおみかみ) ②由緒 伝承では白雉(はくち)年間(六五〇~六五四)勧請(かんじょう)という。寛政九年旗本塩崎知行所三代目の松平忠明は、直筆の額と紋付き幕を寄付、村びとの崇敬は厚く当時の氏子は二六五軒であった。かつて祭日には大灯籠(だいとうろう)を立て、個灯籠が飾られ、神楽(かぐら)も奉納され村をあげての祭りであった。寛政四年ころ鳥居は本殿の南方にあったが、今は東方にある。平成十一年に川村龍洲(りゅうしゅう)筆の五反幟(ごたんのぼり)が新調された。
北原神社 今井 ①祭神 宇賀魂命(うがたまのみこと)・火産命(ひあかりのみこと) ②由緒 伝承によれば戦国の世、人びとは稲荷社を勧請し、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と人心の安堵(あんど)を祈願したのが始まりという。その後、寛文(かんぶん)元年(一六六一)社殿を再築した。弘化四年(一八四七)の善光寺地震の洪水のため宝物などを流失、ただ欅(けやき)の大木が残った。社殿は、明治四十四年(一九一一)、今の中津警察官駐在所南にあった秋葉社と合併し、北原神社と改称し現在にいたっている。
天満宮 北原 ①祭神 菅原道真(すがわらみちざね) ②由緒 元禄九年(一六九六)八月二十五日創建、弘化四年の善光寺地震の水災により文書を流失、現在の社殿(駐在所南)は文政七年(一八二四)篤学者らが相はかり、文教奨励のために改築したといわれる。