一 敗戦と民主化の波

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 昭和二十年(一九四五)八月十五日、わが国の無条件降伏によって長かった戦争は終わった。

 中津村の日中および太平洋戦争の戦没者は、原村四七人、今井村五二人、あわせて九九人であった。戦後しばらく国民は、極度な食糧不足やインフレなどのためどん底生活を余儀なくされた。連合国の占領政策のもと、同二十二年には新憲法が施行された。それは日本にとって平和と民主国家を目ざした新たな出発であった。