昭和二十二年四月、新学制による川中島中学校は川中島小学校に併設された。同年同じく昭和中学校も昭和小学校に併置された。
同二十三年から三ヵ村(中津・御厨・川中島)住民は、組合立中学校建設のため積極的に取り組みいろいろ協議を重ねた末、同年十二月に起工式をおこない、翌二十四年九月十五日に組合立では県下初の「川中島外二ヵ村組合立川中島中学校」を開校させた。三ヵ村二一〇〇戸の住民の一戸あたり約一万一〇〇〇円の寄付と、国庫補助二五四万円、起債二六四万円など、計約三〇〇〇万円の工事費であった。総坪数約一七〇〇坪。保温、採光、設備の整った四棟の校舎に普通教室一五、特別教室一一があり、なかでも三〇九坪の体育館(昭和二十五年秋完成)は映写室、更衣室、洗面所までも完備した全国でも誇るべきものであった。
さきに文部省は、川中島中学校を新制中学校のモデル建築指定校とした。昭和二十四年十一月三日には文部省の「優良施設校」として表彰された。当時北海道から鹿児島までの人びとが視察におとずれ、多いときは一度に二〇〇人ほどの見学者があったという。
その後昭和五十七年に校舎は増改築され、鉄筋四階建て三棟になった。平成十年現在、校地総面積二万七一九〇平方メートル、七四二人の生徒が学んでいる。