一月十五日の朝まだ暗いうちから、もぐら追いがおこなわれた。屋敷内にもちだした肥桶(こえおけ)の縁を天秤棒(てんびんぼう)でこすって、「ギイーギイー」と音を出し、また、槌(つき)や杵(きね)で屋敷内の地面を打って歩いた。「もぐらホイ、もぐらホイ、山へ行けホイ、蛇もむかでも山へ行けホイ」など、戦前はあちらこちらからもぐら追いの音がきかれたが、戦後はほとんどおこなわれなくなった。
もぐら追い
一月十五日の朝まだ暗いうちから、もぐら追いがおこなわれた。屋敷内にもちだした肥桶(こえおけ)の縁を天秤棒(てんびんぼう)でこすって、「ギイーギイー」と音を出し、また、槌(つき)や杵(きね)で屋敷内の地面を打って歩いた。「もぐらホイ、もぐらホイ、山へ行けホイ、蛇もむかでも山へ行けホイ」など、戦前はあちらこちらからもぐら追いの音がきかれたが、戦後はほとんどおこなわれなくなった。