三 村名「青木島」の由来

692 ~ 692

 「青木島」という地名は、慶長(けいちょう)七年(一六〇二)の『川中島四郡検地打立之帳』に、「五百拾壱石六斗四升弐合 青木島村」とあるのが初見である。「島」のつく地名は犀川・千曲川の流域にたくさんあり、自然堤防上の集落が「島」とよばれるという。「青木」の由来はよくわからない。合併にあたって、青木島村と大塚村が、おのおのその村名を新村名に主張して譲らないので、小村だが由緒ある青木島村の名を残し、学校名はしばらく大塚小学校としたという。

 中氷鉋の青木家の家伝によれば、同家の先祖は安曇(あずみ)の青木湖のほとりの青木(大町市)の出身で、青木島に移りすみ、戦国時代に中氷鉋に居住したという。