青木島地区のもっとも古い石造文化財は、青木島如意輪堂の地蔵菩薩で、元禄(げんろく)六年(一六九三)の年号が刻まれている。これにつぐのは、青木島長徳寺の明和四年(一七六七)の地蔵菩薩である。
大塚久新(きゅうしん)河原公民館の庭には、石造文化財がたくさんある。九基の道祖神(陽石)は、ことに珍しい。ほかに天明(てんめい)五年(一七八五)の庚申塔(こうしんとう)、文政(ぶんせい)三年(一八二〇)の納経塔(のうきょうとう)、文政七年の石祠(いしほこら)などがある。
丹波島の於佐加(おさか)神社には、文化二年(一八〇五)の石灯籠(いしとうろう)がある。三基の道祖神は、文久(ぶんきゅう)四年(一八六四)に上町・中町・下町の三町がそれぞれ奉納したものである。ほかに、嘉永(かえい)五年(一八五二)の石祠、文久三年の筆塚(二基)などがある。
大塚安養寺には、天明五年の石灯籠、文化七年の万霊塔、文久二年の念仏碑、元治(げんじ)元年(一八六四)の宝篋印塔(ほうきょういんとう)、慶応二年(一八六六)の六地蔵などがある。
珍しいものには、大塚久新河原の川除(かわよけ)大明神の石祠、大塚不動寺の双体道祖神などがある。