こうしたきびしい農業事情ではあるが、この地区は郊外田園地域として発展させる条件に恵まれている。面積三平方キロメートルほどの地区内には、中央部に主要地方道長野真田線が南北に、県道川合川中島線が東西に通り、南部から中央部にかけては国道一八号が通っている。地区の北部に近接して国道一九号バイパスも通り、長野真田線のバイパス計画もある。このように小島田地区は道路交通に恵まれた地域である。また、この地区は新しい地域創りの中核となるものにも恵まれている。千曲川と整備された副堤のある長堤や史跡公園など自然豊かな地域がある。郷土の研究や天文観測の拠点の市立博物館、高齢者保健施設の「コスモス長野」、近代産業の先端をいく「新光電気(株)」などの施設や企業がある。これらのものと調和のとれた都市型田園創りは、小島田町の活性化をもたらすものと期待される。