稲里

775 ~ 775

「稲里」の村名は、明治二十二年、中氷鉋村・下氷鉋村・田牧村の三ヵ村が合併して生まれた村名である。稲里地区は川中島地方の中心に位置して、肥沃豊饒(ほうじょう)の地で、灌漑(かんがい)の便もよく、表作に稲、裏作に麦と恵まれた土地である。この土地にたいする人びとの共通の自負心が、旧三ヵ村の村名にとらわれない「稲が豊かに実る里」という願いを込めて新村名にした(『村勢要覧』)。