三 二一世紀に向けて

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 長野冬季オリンピックはホワイトリングなどのよい財産をこの地区に残してくれた。長野冬季オリンピック大会のフィギュアスケート競技会場となった「ホワイトリング」は敷地面積約六ヘクタール、蔵王沖地籍にある。この地籍の北側には国道一九号南バイパスの延長路線、県道三才大豆島中御所線が通り、五輪大橋をへて「エムウェーブ」に通じる。これらはいずれもオリンピックが、この地に残してくれた財産である。真島から川合にかけた新設道路の両側は、リンゴ園や水田地帯が広がる。川合地区には下水道終末処理場「アクアパル千曲」がある。新しい町づくりをめざし、これらの二〇世紀の遺産「ホワイトリング」を中核に据え、「アクアパル千曲」や新設道路と地域とを一体化させた近郊田園地域の取り組みが上真島・中真島・川合の三区長らを中心にすすめられている。その具体的試みとして、真島地区農家を核とした「ホワイトリング」広場での農産物直売の日曜朝市が、平成十二年八月からおこなわれ、好評を得ている。


写真9 五輪大橋に通じる東環状線とホワイトリング